恋 時 計 ~彼はおまわりさん~



目の前で頭を下げてるおまわりさんに、私は胸がいっぱいになって言葉を口にすることが出来なかった。




おまわりさんも、私と同じように不安になったり悩んだりしてたんだね……。


私だけじゃなかったんだね。




おまわりさんと離れていた時間はすごく苦しかったけど、

同じ気持ちでいてくれたことが、すごく嬉しいよ。





「謝らなくちゃいけないのは、私の方だよ……」




一人で不安になってると思ってた。

一人ではしゃいじゃってると思ってた。



好きになるほど不安になって、

好きになるほど苦しくなって、

おまわりさんを守るつもりが、傷つけてた。





だけど




それでも







「こんな私を、好きでいてくれますか?」