恋 時 計 ~彼はおまわりさん~



「先生の嘘つき~!」


「ダメだろ? 携帯を学校に持ってきちゃ」



も~!! こんな時に携帯没収なんてありえない!!



親身になって優しかった先生が、一変して憎らしく思える。



「看板造りが終わったら取りにおいで。
その時にプレゼントやるから」



脹れた私に微笑みながら言う先生は、私の両肩を掴んで私を椅子から立ち上がらせた。




「先生、ちゃんと返してよ!?」


「はいはい」



にんまりと笑いながら私に手をふる先生。


私は先生に見送られながら、教官室を後にした。