「晴れてたら遊園地に行こうと思ってたんだけどな……。
どこか行きたいところある?」
「う~ん、どこがいいかな……」
最近建ったばかりのバーガーショップで昼食を食べた私達は、これからの予定を考えていた。
映画? 買い物?
デートの定番くらいしか頭に浮かばない私。
本当はどこだって良い。
おまわりさんと一緒なら、どこにだって行きたい。
窓から空を見上げていたおまわりさんが、急に何かを思いついたように私の顔を見た。
「美樹ちゃん、俺が行きたいところに行っても良い?」
「うん」
椅子から立ち上がった私の手を、おまわりさんの手が自然と繋いだ。
私はドキドキしながら、おまわりさんと一緒にバスに乗った。

