恋 時 計 ~彼はおまわりさん~



放課後、二者面談のために教室に残った。


昨日使った面談室は、他のクラスが使うらしい。



私はおまわりさんからのメールを何度も開いては見て、幸せな気分で鈴木先生を待っていた。





「おっ、ちゃんと残ってたか」


ガラガラッと教室の扉を開けた鈴木先生が、溜め息交じりに言い扉を締めた。



「そりゃ待つよ。昨日はすみませんでした」



机に腰をかけていた私は立ちあがり、鈴木先生に頭を下げた。



「素直でよろしい」



微笑みながら私の頭を撫でる先生。


私はへへっと笑い、小さく舌をだした。