恋 時 計 ~彼はおまわりさん~





「どうしよう……」


「なに? 何かあったの!?」




放心状態で視点が合ってない私。


智子は心配そうに顔を近づけた。




「おまわりさんが、デートしようって……」



私の言葉に目を丸くした智子は、私の背中を勢いよく叩いて言った。




「何言ってんのよ! 良かったじゃない!」


「良くないよ!! 私着ていく服も無いし、おまわりさんと二人で過ごすなんてどうしたらいいかわかんない!!」



頭を抱える私を見て、智子は笑った。



「笑いごとじゃないよ~」


「ごめんごめん。だって美樹、かわいすぎるんだもん」


「かわいくない~。悩んでるんです~」


「じゃあさ、明日一緒に服買いに行こうよ」


「ほんと!? ありがと~!!」