恋 時 計 ~彼はおまわりさん~





≪ 今昼休み? 俺は休憩中。 ≫





「おまわりさん休憩中だって!」


「うん、それで!?」


「それでって、それだけだよ?」


「それだけ~!? なんか二人とも冷めてるな~」




智子は冷めてるって言うけど、私はメールをくれたことだけで嬉しかった。


だって、メールをくれてるってことは、おまわりさんは今私のことを考えてるってことでしょ?




なんて返そうかな……。



高鳴る鼓動を感じながら、私はメールを返信した。






≪ 今、智子とお弁当食べてるよ。≫





私の返信内容を見た智子は、呆れて溜め息をついた。



「もっとラブラブな会話しなさいよ~」


「いいんだもん」




ラブラブな会話なんて出来ないよ。


おまわりさんに引かれたらどうしようって思っちゃう。