恋 時 計 ~彼はおまわりさん~





『美樹ちゃんのメール読んだら嬉しすぎて電話しちゃった』




おまわりさんのストレートな言葉に、私の顔は沸騰したやかんのように熱くなった。




これは布団の中にいるせいじゃない。


おまわりさんのせいだよ。





私は誰にも見られてないのに、手のひらで顔を隠した。



も~、どうしよう。

おまわりさんを想うと平常心じゃいられないよ。




ドキドキしている私の鼓膜を、おまわりさんの声が揺らす。



『お父さんにいっぱい叱られたの?』


「うん。今まで生きてきた中で一番でした」




私の言葉にふふっと笑ったおまわりさんは、優しい声で言った。


『愛されてる証拠だね』って。




私は嬉しくて、素直に「うん」って答えた。