「怖かった……。美樹ちゃんを見つけた時、傷つけられてるんじゃないかって。
凄い怖くなった」



おまわりさんの低い声が、振動のように伝わってくる。



「よかった……」



擦れた声に、私は涙を落した。





私、あんな酷いことをしたのに……。



「ごめんなさい。
私……おまわりさんを傷つけて……酷いことして……
なのに助けてくれて……」



泣きだした私に顔を向けておまわりさんが言った。


「約束したろ? 必ず助けるって」



おまわりさんの微笑みに、涙が更に溢れた。


「うん……ありがとう」