恋 時 計 ~彼はおまわりさん~






「大丈夫……もう大丈夫だよ」



私の体を包み込むように抱き締めるおまわりさん。


私は子供のようにわんわんと泣いた。




怖かった……


怖かったよ……




こんな泣き顔をおまわりさんに見られてるなんて、

きっと後ですごく後悔する。



だけど、涙を止めることなんて出来なかった。




おまわりさんは私が泣いている間ずっと抱き締めてくれた。





おまわりさんの温もりは



すごく温かくて


土くさくて




太陽みたいだった。