紅き瞳に囚われて

私と風峪兄の攻防戦は続く。


最初にボロが出たのは、私のほうだった。

武器の残りが少なくなってきていた。

最初から、数に限りがあった。ましてや、投げ付けていたナイフや包丁は炎で溶かされてしまったため、武器は減る一方だった。


「腕が止まっているぞ?」

「…クッ!」

風峪兄の能力は自分で造りだすもの。
数に限りなどない。


「お前ら、何してるか解ってる?」

今となっては大分聞き慣れた声が聞こえた。

この乱闘のきっかけになった張本人。

漣 嵐。


「!漣様…」

「……漣」

私は奴を思いきり睨む。