「まあそういうことになるな」 遼平さんが笑い出す。 そっそうだったんだ……。 だから裏門の場所も分かったのかあ。 納得納得。 「しかも、俺と幸也は 三年間クラスも一緒だったわけ。 だから、自然と仲良くなってったんだけどな」 昔のことを振り返りながら、 クスクスと笑う遼平さん。 なんか、いいなあ。 大人になってもいい関係を築けてるお兄ちゃんと遼平さんは。 「まあ、さすがに大学は一緒じゃなかったけどな」 そう話す遼平さんは、 なんだかんだ言って幸せそうだった。 .