「……わ…分かった……」 「上出来」 慣れないタメ語を頑張って使った。 そんなあたしを見て、 遼平さんはあたしの頭をくしゃくしゃと撫でる。 ―――ドキン…!! うぅ………。 また心臓がうるさいよお……。 「あっあのね……!!」 「何??桃……」 あたしはそんな心臓の音を隠すかのように話しかけた。 「タメ語はいいんだけど…。 なんか、呼び捨ては……」 呼びにくいなあ………。 .