そして、黙々と仕事を片付けること数時間。 時計を見れば、もう昼前になっていた。 「じゃ佐倉。 俺、出掛けてくるわ」 「はい、社長。 行ってらっしゃいませ」 俺はイスから立ち上がると、 社長室を出ていった。 そして、 そのまま駐車場に向かって、 愛車のベンツを発進させた。 車の中では、ラジオからジャズが流れている。 そのジャズは、俺の高ぶる気持ちを抑えているようだった。 「早く会いてーな……」 折角、仕事を早めに済ませてきたんだから、 今日くらい、俺に付き合えよ…?? .