「というか桃。

さっきの言葉本当なんだよな?」



「さっき……??」






あたしが聞き返すと、
遼平さんはニヤっと笑った。






「言ったじゃねーかよ。

『逃げませんから降ろしてください』ってな」







あ…………。


確かに言った記憶が……。







ということは…??





「桃?行こうか??」



「やっぱりそうなりますよね……?」





あたしの問い掛けに、

遼平さんは満面の笑みで頷いた。





やってしまった…。




というか、今昼休みだし!!


でも、断ったら遼平さん怖いし…。










「……分かりました…」




あたしは了解せざるを得なかった。




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