「それでは皆さん、今日は楽しんでください」 俺は言いたいことだけ言うと、さっさとステージを降りた。 *** 「なあ…どういうことだよ、遼平」 俺が会場の外で休憩していると、幸也がやってきた。 「どうって…あの言葉の通りだけど」 俺達がいるところには誰もいない為、裏で話す。 俺の発言に、幸也は困ったような顔をした。 「今、桃のヤツ車で寝てんだよ。さっきまで質問攻めになってたから、きっと疲れたんだろ」 .