「ち…違いますっ…!あたしなんかじゃありません!!」 真っ赤になって否定する桃。隣にいる幸也も動揺している。 そんな桃の姿を見て、俺のS心が騒ぎ出す。 「何否定してるんですか。恥ずかしがらなくていいんですよ、桃さん」 マスコミや他の人もいるので表の俺で桃に話しかける。 こうすれば、誰も桃の言うことなんか信じないだろう。 たぶん、誰もが桃が恥ずかしがってると思い込む。 …俺の勝ち、だな。 .