俺の発言が終わると同時に、カメラのフラッシュ音がまた響く。 「本当ですか?」 「どなたですか?」 色々な質問が飛び交う中、俺は桃をチラっと見て、またマイクを口に近付けた。 「佐々木桃さんです」 「へっ…!?」 びっくりした桃が大きな声で叫んだ。 そんな桃の声によって、カメラマンや記者の視線は桃の元へ。 「クスッ…」 桃、やっぱりおもしれーわ。 声なんか出さなかったら、マスコミに気付かれることなんてなかったのに。 .