笑ったらお兄ちゃんがかわいそうに思えてくる。
だけど、笑いは止まらなくて。
そんなあたしを見て、お兄ちゃんは―――
「やっと本気で笑ったな」
立ち上がりながら、そう呟いた。
「えっ………!?」
「今日の桃の笑顔、全部作り物だったからな。
ほら、緊張せずにリラックスしろって」
―――お兄ちゃん。
全部、お見通しだったんだ。
それじゃもしかして…
コケたのも、あたしを笑わせるため―――?
「おい、桃。行くぞ!!」
「うんっ!!」
あたしは元気よく返事をして、玄関へと向かった。
ちょっとだけ、お兄ちゃんのこと見直したよ――――??
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