そして、数十分後。 「ただいま桃ー♪」 必要以上にテンションの高いお兄ちゃんが帰ってきた。 なんていうのかな。 あれだよね。 お兄ちゃんって、やっぱり掴めないよ。 「お兄ちゃん、行こ?」 「おう、行くか!!」 あたしはお兄ちゃんの服の裾を引っ張った。 それが原因だったのか。 ―――バタンッ… お兄ちゃんは自分のジーパンの裾を踏んでコケた。 「……ダサッ……………」 あたしは思わず吹き出してしまった。 .