「はぁ…………」




だらしなくため息が出る。


こんな大事な日に雨とか、
神様、よっぽど不機嫌なんだね。










「桃、幸也が連れてってくれるって」



「ほんと…!?」






ママがうれしそうな笑みをこぼす。


うちのママはこれから仕事らしいから、あたしを送りには行けないらしい。





ああ見えても、大変だもんねママ。


パパがいない分、家計を支えて行かなくちゃいけないんだから。











「桃、どんな結果にしろ、

ちゃんとママに連絡ちょうだいね…?」



「分かってるよ、ママ」







あたしは笑顔で頷いた。



そして、ママはそのまま仕事へと向かっていった。






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