「それと―――」 佐倉が何かを言いかけた。 俺は顔をしかめる。 「例のモノ、用意しておきましょうか……?」 例のアレか……。 俺は必死に考えこむ。 「時期的に早いかもしれませんが…… 私はもうよろしいかと」 佐倉の声が車内に響く。 「分かった。 用意、しといてくれ」 「かしこまりました。 ついでに社長、着きました」 俺は外を見た。 そこは豪華な高級ホテルだった。 「行くか、佐倉」 「はい」 そして俺は、また仕事に出かけていくのであった。 .