「でさ、ひびき……」





そういえば、
ひびきに伝えていないことが。


あたしは真っ直ぐな眼でひびきを見た。







「あたし、短大合格してたら


―――遼平さんに告白する!!」



「えっ……!?」






ひびきは驚いたような目であたしを見る。








「ま……マジで……?」



「うん、大マジ」







胸を張って言ってやった。




でも、ひびきが驚くのも無理はない。


今まで、恋愛に対しては消極的だったから。








「そっか……

びっくりしたけど、桃が決めたことだもんね。


頑張って合格しなきゃね…!!」








ひびきはそう言うと、
あたしにギュッと抱き着いてきた。




怖いけど。


あたし、頑張るよ、ひびき。







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