ったく、幸也は相変わらずだし。 俺はソファーにもたれかかってあくびをした。 「そういえば遼平、 お前、明日仕事だよな…?」 「まあ毎日だけどな……」 今日だって大事な会議だったし、 明日だって取引先との会談。 最近は大忙しだ。 「じゃあさ……」 その途端、幸也の顔がニヤけた気がした。 思わず背筋が凍る。 「帰る前に桃見てから帰れよ。 きっと元気になるぞ………??」 .