厨房に向かっている間はずっと無言。 というか、話せるようなそんな気分じゃない。 もう、心の中がぐちゃぐちゃで。 押し潰されそうな恐怖だけが、 あたしの心の中を駆け巡っていた。 どうか。 どうかあたしの心を押し潰さないで。 「着きました、桃さん」 気付けば、佐倉さんがあたしの目の前で困った表情をしていた。 あたし、そんなに不安そうな顔をしていたのだろうか。 「すいません……」 あたしは佐倉さんに一礼すると、 厨房の扉を開けた。 .