気付けばあたしは、 長い長い廊下に出ていた。 初めてここに来たし、 第一、広すぎる。 場所なんか知るはずがない。 だけど――― 「―――――――っ…!!」 勝手に足が動いた。 ただがむしゃらに走るあたし。 行くあてもない。 それでも、足が動く。 長い廊下の先に見えた、一つの曲がり角。 「……あそこっ――――」 あの曲がり角を曲がれば、何かが起こる気がする。 そんなことを思いながら、曲がり角を曲がった。 .