それでも、泣いちゃったあたし。 遼平さんに抱きしめられたときは、本当にうれしかった。 無意識に、背中に手を回してしまった。 今思い出すだけでも、恥ずかしくなってくる。 誰もいないのに、咄嗟に顔を隠すあたし。 というか…… 「本当に遼平さん、遅すぎでしょっ…」 心配になってくる。 それと同時に襲ってくるのは、 「……………っ」 なんだか、嫌な予感。 「まっ、まさかね…?」 そう口には出すけど、 ―――バタンッ…!! 身体は、正直だった。 .