「なあ、桃……」 「えっ………」 お互いに目が合う。 とっても、顔が近くて。 「っ……り、遼平さんっ……」 恥ずかしくて、声が出ない。 身体の奥から、よく分からないような感情が溢れ出してくる。 「―――遼平さ――――」 「よしやるぞ…!!」 「へ…………!?」 遼平さんは表情を変えて、 あたしのカバンに入っていた参考書をめくりだした。 というか…… さっきの雰囲気は一体……。 .