「なんだよ、幸也…!!」 びっくりした俺は、幸也を見る。 普段は出さないような声に、 若干、違和感を覚えながら。 「お前、そんなに簡単に弱音吐くヤツだったか…? 簡単に桃を諦めれる程、 桃への想いは薄くはねーだろ??」 「でも、桃には………」 「だから、そういう考えが遼平らしくねーんだよ…!! たとえ、 野坂ってヤツが桃の彼氏でも、 桃を遼平に惚れさせて… お前が桃を奪えばいい話だろ―――!!」 .