「り、遼平さん………」 あたしの心臓が、ドクン、と音を立てる。 あたしの目の前にいるのは、 本当の遼平さんじゃないよ。 あたしの知ってる遼平さんは、 俺様で、 ドSで、 いつも気が強くて、 でも、あたしを一番に心配してくれる、 そんな人なのに―――― 今の遼平さんは、 なんだか寂しそうで、 せつなくて、 あたしの知ってる遼平さんじゃない。 「遼平さん…どうしたの?」 「あ、ああ………」 あたしが話し掛けても、うわの空って感じ。 .