「ありがと、野坂君っ…!!」 あたしは感極まって、 思わず野坂君の手を握ってしまった。 でもその瞬間――… 「さっ佐々木………」 野坂君の顔が赤くなった気がした。 一瞬だけ、だけど。 「野坂君?大丈夫っ…??」 「あっあぁ……。 それより、早く俺とのシーンやろうか」 野坂君はそれだけ言うと、 素早く台本を手に取って読みはじめた。 ……………。 さっきの野坂君、なんだったんだろう。 顔赤かったから、てっきり熱あるのかと思ってたけど。 別に普通じゃん。 .