「先輩もしかして行かないつもりですか?ダメですよ。俺の気持ちどうなるんですか・・・」 あたしの気持ちに気付いたのか、佐藤は厳しくそして悲しく言った。 そうだ・・・ あたしは佐藤の気持ちを踏みにじることになるんだ・・・ これであたしは行かなかったら、佐藤に失礼だ。 そして自分も後悔することになるんだ。 最後までありがとう・・・佐藤。 あなたの気持ち・・・忘れないよ。 「ううん!行ってくる!」 とびっきりの笑顔を佐藤に向け、私は竜也と女の人の方へ向かった。