(もしかしてまた、ダイブっていうのをしているのかな?)

《我…なら大丈夫…ぞよ》

ペルギウスが目を瞑ったままでトヲルの問い掛けに答えた。どうやらトヲルの予想は外れたようである。

しかし。

「でも、苦しそうだよ?」

ペルギウスの頭にそっと触れながら、トヲルは言う。

《先程、力を使いすぎただけじゃ。しかし暫く休んでおったから大分楽になった》

「だから最初から無理しなくたって良かったのに…」

《じゃが、少しは収穫があったぞよ》

「え?」

《其方の両親の気配、一瞬感じたのじゃ》

「えぇっ!?」

トヲルは驚いてペルギウスの顔を覗き込む。

「ど、ど、どっ、何処で?何処にっ!?」

《!痛…い、ぞよ》

「あ、ごめん…」

無意識の内にペルギウスの頭に置いてあった手に、力を込めてしまったのだ。