「はあ…」トヲルは天井を見詰め、溜息を吐いた。

今日は明日の準備で、いろいろと忙しかった。

ミレイユと2〜3週間分程の食料を調達しに行ったり、ビルホークからは事前に注文しておいた、必要な部品を至急取ってくるよう頼まれたり。

船長からも、いろいろ細かい命令をされたりしたのだが、あまりにも忙しすぎて、何を手伝っていたかなど、いちいち覚えていない。

合間には、身体検査もさせられた。

トヲルにとっては、非常に残念なことだったが、ヴェイトからは『健康優良児』の烙印まで、押されてしまった。

それほど働いたので、疲れて熟睡できそうなものだったが、逆に頭が冴えてしまって、かえって全く眠れなかった。