トゥルー ラブ

それに・・・


あの、最後の電話で私が「別れたくない。」と素直になっていれば・・・


自分たちの愚かさに、涙が出た


「和哉・・・。私、あのとき本当は別れたくなかった。でも、実家を継がないといけない和哉にとって、子どもが産めない私との付き合いは和哉を苦しめることになるし、和哉はそのことがあるから私と別れたんだって思ってた。」


「オレ、そんなに薄情なヤツじゃないし!」


ほら、やっぱり


私は和哉のことをまったくわかっていなかった


一度は思った


和哉ならきっと、こんな私でも受け入れてくれると・・・


でも、信じ通すことできなかった


勝手に別れの理由決めつけて、勝手に納得して、勝手に和哉から捨てられたって悲観して・・・


和哉もリカの言葉に惑わされるなんて・・・


私たちバカだね