「愛歌と別れてからもずっと、あんな別れて方でよかったのか?本当に別れてよかったのか?って何度も思って。キャンパス内で愛歌とバッタリすれば、話せるかなって期待もあったんだ。だけど、一度も会えなかった。サークルに顔出せばって思ったけど、それもしずらくて・・・。オレから別れをきりだしたのに、電話するのはすごく気がひけて。グダグダ考えて行動に移せないまま、3月になって、愛歌は卒業してしまったし。それでも諦めきれなくて、やっぱり電話しかないと思って、電話したらケイタイ繋がらないし・・・。さすがに、家に電話をしたり、押し掛けることはできなかった。」
和哉がまさかそんな風に思っていたとは、思いもよらず驚きをかくせなかった
嬉しくて、嬉しくて・・・
泣きそうになる
そんな私に気づく様子もなく、うつむいたまま和哉はつづけた
和哉がまさかそんな風に思っていたとは、思いもよらず驚きをかくせなかった
嬉しくて、嬉しくて・・・
泣きそうになる
そんな私に気づく様子もなく、うつむいたまま和哉はつづけた

![トキヲコエテ [短編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre1.png)
