トゥルー ラブ

手紙を読み終え、私はゆっくり目を閉じた


(愛歌!泣いちゃダメ!)


そう心に強く言い聞かせ、おかあさんに笑顔をむけた


おかあさんはすべての事情を知っているようで、とても心配そうに私を見ている


「大丈夫だよ。こんなの病名言われた時に比べたら、たいしたことないよ!」


「愛歌・・・。」


ウソだった


大丈夫なんてウソ


全然大丈夫じゃない


おかあさんはそんな私を哀れな目で見ている


笑顔で強がる私を見て、耐えきれなくなったのか・・・


おかあさんは病室から出ていってしまった