…やほ! 「彩帆!おーい!!」 「えっ!?あっ!…ごめん!」 千代の言葉で、ようやく戻ってきた。 「もう!すぐどっか飛んでいくんだからぁ~!」 「ごめんごめん!昔のこと考えててさ…。」 …にしても。 今思っても、あの人は本当に誰だったんだろう? 「あっ!またまた閑玖がシュートしたっ!かっこいいー♪」 …ハイハイ。 今日の帰りにでも透に聞いてみようかな? さっきの話―…。 もしかしたら、透の付き添い人だったかもだし。 そう考えながら、私はまたユニフォームに手をかけた。