「ようこそ。
 蒼・キサラギ君。
 ここが、地球解放軍基地だ」



 がこん



 アリス・らぴの合図で、地下施設のハッチがひらいた。

 とたんに。

 薄暗かった通路に、人工の光が差し。

 それと一緒に。

 うぉーーんと言う喧騒と熱気が押し寄せた。

 ハッチの向こうは。

 地球人と、蝸牛星人が大勢、忙しく作業している、バトル・パートナーの格納庫だったんだ。

 その、全貌を眺めて、僕は思わず口の中でうなった。





 広い!

 大きい!



 目の前に開けた空間は。

 野球場が丸々入るくらいの広さと。

 二十階建ての建物がすっぽりおさまりそうなほどの高さがあった。

 そして、アリスらぴに導かれ。

 その十階部分に当たる通路を歩く僕の目の前には。

 全長50メートルを超す巨大な蝸牛製のバトル・パートナーが二体。

 堂々と、そびえて立っていた。