「う……くっ……」



 頭から布団をかぶり。

 手だけを出して、山ほどのティッシュをゴミ箱に放り込むと。

 ……ひどく、情けない気分になった。






 あれから、すぐ。

 心配そうな顔の茜と、玄関先で別れ。

 見送りもそこそこに、僕は、べットに飛び込んだ。

 張りきって、あふれそうな欲望と。

 わき上がり続ける、やるせない思いに。

 ……自分で始末をつけようとしたんだ。







 ……だけども。