僕の一番古い記憶は。

 澄みきった2月の青い空。


 そして、燃え盛る炎。


 熱く。

 熱く。

 文字通り、炎に身を焼かれ。

 仰向けに、寝転んで、空を見ながら僕は『声』に答えていた。

 僕を、まるで、守るかのように。

 抱きしめるその声は、ささやく。



『ねぇ、キミ……
 地球、好き?』

「……うん……好き………」

『そう、どこが一番好き?』

「……空……
 ……青い空が……一番好き……」

『……そう、良かった。
 それ、ボクも大好きなんだ……』