うぁ……! 燃える! 燃える!! 燃えてしまう!! 大嫌いな火が僕を包み、大事な記憶を焼いてゆく。 エンゼルが、何か言った言葉も聞こえずに。 僕は、海に向かって落ちてゆく。 ミサイルに吹き飛ばされた衝撃に、スフィンクスをも巻き込んで……。 パニックが、最高潮になってキレたのか。 それとも。 燃える火から出た何かまずい気体を吸ってしまったからか。 僕の意識は、ここで一旦、途切れた。