あいつがいるような気がしたからここへ足を運んだ。

人気のない中庭。


「うーちゃん。」

突然呼ばれて振り返った。声の主は顔を見なくてもわかる。
俺の事を『うーちゃん』と呼ぶのは一人しかいない。     クレナイ
「久しぶりだな。紅。」