「じゃあ、またね!!」

拓海くんが手を振る。

私も手を振る。

駅から電車に乗る私を駅まで送ってくれて。

「ありがとう。
また時間があったら連絡ちょうだい」

そう言うと拓海くんは笑って頷いた。

でも、きっと忙しいから。

そんなのは来ないだろうな…



クリスマスなんて!

冬休みなんて!!

なければいいのに…



学校があるから。

いつも拓海くんに会えたのに。

それがなくなると。

会えない…



会いたい、毎日会いたい!

その声を聞きたい。

なのに!会えない…



もし、サンタさんがいるなら。

一瞬でいいから。

今日、この後に拓海くんと会いたい。

声が聞きたい。

その手に触れたい。



…なんて、無理だよねー