日も暮れていよいよ本格的にクリスマスイヴらしくなってきた。
「桃次朗、今年もまた二人だね。」

桃次朗は何も答えずニコニコしてる。


「もう、何年こうして冬こしてきたかなぁ」


桃次朗はその身をよせてただ聞いている。



「なんか、話し返してくれてもいいんじゃない?」


少しすねてみた。


相変わらず、ニコニコしてばかり




「今年のプレゼントは?」

「・・・」





桃次朗はアクビをして背中をむけてしまった。



都合の悪い話から逃げるのはおてのもの。

ちょっと憎らしくなって頬を軽くつねった。


しりませーん って顔



なんとも幸せそうな寝顔で呆れてしまう。




「イヴは毎年来るけど、今日この日は一回きりなのよ」




桃次朗はもう聞いちゃいない。


でも許してしまう。




いつも寝てるだけ
プレゼントさえくれたことない

ただ 笑ってるだけ