それは採用を報せる電話だった。 なんだか忙しくなりそうな気配がしてくる。 また、新しい所で頑張らなくちゃ! この頃の私は、 とにかく前進のみって感じで、 疲れたとか、やる気がないとか全然なかった。 その分振り返る余裕もなかったけれど、目の前にある事をどうやって、 潜り抜けるか、成し遂げるか、 そればかりを考えて生きていた。 恋愛なんて程遠いモノだった。