照明が明るくなった閉店後の店内。 私は着替えをしようと更衣室に向かっていた。 その途中、あるテーブルの前を通ると、そこには店長とお客が一人。 まだ飲んでいる光景が視界に入った。 「お疲れ様でした。お先に!」 挨拶をして更衣室に入ろうとした。 『あ〜っ!俺、この人が良い!』 えっ!?何!? 通り過ぎたテーブルの方から、突然聞こえたその声と言葉に驚き振り返ると、私を指差しているお客がいる。