魔法使い千羽羽

「そうだな。人間相手に事務所やってるしな。ところで孤児なら、12歳になったら、働かなきゃいけなかったな。屋根裏部屋でよかったら、タダで貸すぜ。便利屋でもやればいい。超能力と魔法って便利だが、超能力の方は子供のうちだけって聞いたな。魔法をみがけよ」

「いちいちうるさいわね。それくらい考えてるわ」

サンデーは立ち上がってマグカップ2つにココアとコーヒーを入れて戻ってきた。

「ココアを飲んで温まれよ」

あたしはマグカップを受け取って一口飲んだ。

「美味しい」「そうだろ。俺の特製ココアなんだ。それのんだら、また寝ろよ。ベッドはないけど、俺の腕だったら貸すぜ」
「ふん、背中でいいわ」

あたしはサンデーの背中にもたれかかった。