袖を通す。


一着は、きれいなピンク色。


もう一着は、薄い水色。


「きれいだ。」


「ありがとう。」


「待ち遠しいな、結婚式。」


「うん。」


高校を卒業してから。


私は専門の入学式まで、お休み。


龍矢は、社長として本格的に働きだした。


毎日忙しい。


「あっ、手紙入ってる。」


「読んでみろよ。」


「龍ちゃん、美和ちゃん。元気ですか?私たちは元気です。美和ちゃんに似合うドレス選びました。気にいってくれたかしら?結婚式の2・3日前には帰ります。
追伸・地図を入れておいたから、その場所に行ってみてね。 洋子より」


「地図?」