「美和ちゃん、これはどう?」


「わー素敵。」


「ねっ、一着はこれにしない?」


「でも、似合うかな?」


「大丈夫よ。すっごく似合うわ。」


「じゃあ、これにします。」


年が明けて、何日か経った。


今日は洋子さんと、ウエディングドレスを見にきた。


龍矢は仕事。


お義父さんも、久しぶりに会社を見たいと言って、一緒に行ってしまった。


「男の人って、どうして仕事ばっかりしてるのかしらね。」


ドレスを選びながら、洋子さんが言った。


「せっかくドレス選んでるのに。」


「しょうがないよ。龍矢、忙しいから。」


「いーい、美和ちゃん。」