僕の彼女は天使様

『うわぁっ! 』


『逃げるぞっ! 』


『こいつ化け物かよっ!』


散り散りになって逃げて行く奴らを見て俺は少しばかり憂鬱になる。


相手にそのつもりがなくてもなんだか、自分は人間じゃないんだど実感するからな。


この国は異質な物には敏感だ。


異質だらけの魔界とは訳が違う。


『ありがとうございます。』


澄んだ声に我に帰ると女の子が俺を真っ直ぐ見て頭を下げた。


『私、竹下優希...って言います。』


肩に揃えた赤い髪が揺れていて。


魔界の赤い空を思い出した。